立華だより 2024年11月
10月の空
青空に鱗雲が並び、ヒンヤリとした空気に本格的な 季節の移ろい を感じます。早朝の空には白鳥が 渡り 、夕暮れ時のオレンジの空には金の星が浮かんでいます。寒くなるにつれ美しくなる空模様 を子ども達にも知って欲しいなぁと、「夕焼け小焼け」を立腰タイムでも皆で一緒に歌っています。子ども達は寒くても元気に園庭を走り回り、トンボを追いかけたりお料理を作ったりして元気に遊んでいます。
さて、10月の初めは 年長の蔵王お泊まり会がありました。夏のお泊まり会を経験しすっかり自信を付けた子どもたちは、「蔵王いつ?まだ?早く泊まりたい〜」ととても楽しみにしていた様子がありました。保護者のもとを離れ、初めて訪れる場所にワクワクする気持ちで向かい、初めて出会う人たちに「こんにちは」と元気に挨拶をしていた子ども達 。蔵王自然の家にはとても広い原っぱがあり、子ども達が自由に遊ぶことが出来ます。ドングリや栗、トチの実拾いに夢中になったり、大きなバッタを見つけて大騒ぎをしたり、赤い実を潰して種を見つけたり、キノコをそっと踏んでその感触を楽しんだり。丘のてっぺんから皆で一緒に「よーいどん!」と駆け降りたり、大きな声ですごーく距離を取った「だるまさんがころんだ」を 何度も何度も 楽しんだり 。 特別な時間の中で友達と過ごす嬉しさ・楽しさを味わい、自然の不思議や気づきにも繋げることが出来た素晴らしい時間でした。また、「今この場面ではこうするんだな」と自分でよく考えて行動していた年長さん。小学生や視覚支援学校の児童さんと一緒に「つどい」に参加をした時も、小学生に習っていい姿勢でお話を静かに聞き、先生の指示や援助がなくても 自ら考えて自ら行動している姿を見せてくれていて、各学校や自然の家の先生方から「立派ですね」と沢山褒めていただきました。「褒められるために立派にする」のではなく、「 その場面でしなければならないことを自覚して自分で考え行動している」その姿はまさに、「自立の心」が育っていると感じられるものでした。さすが立華っ子だなぁと嬉しくなりました。
翌週は、保育園の運動会がありました。どのクラスの子ども達も、保護者の皆様と一緒でとても嬉しそうでした。ありがとうございました。いつもと違う雰囲気に戸惑 う姿もありましたが 、「やりたい」も「やりたくない」も、自分の思いの表れです。自分の思いが受け止められ、「それでいいんだよ」と大好きなおうちの方や信頼している周りの人に認めてもらうことが、子どもの心に「自立のタネ」を蒔くことに繋がります。年長クラスの子ども達も、 6年前は赤ちゃんでした。今は立派な年長さんですが、いっぱい「イヤ」「 ヤダ 」に向き合い受け止めてくださってきた保護者の皆様の愛情が今、子ども達の心に自立の花を咲かせはじめているようです。ありがとうございます。