
立華だより 2025年11月
*秋空の下で*
11月です。ついこの間まで半袖で仕事をしていたと思ったら、先日白鳥が3羽連なって飛んでいる姿を目にしました。いつまでも夏が終わらないと思っていたら、気づけばもう冬が目の前です。暗くなるのも早くなり、保育園の子ども達も外遊びに夢中になっていると、あっという間に暗くなります。幼稚園の子ども達は今でも半袖半ズボンの子がチラホラ…体を冷やさないように過ごしていきたですね。
さて、10月の幼稚園は園外に出ることが多い月でした。年長さんは幼稚園生活の中で一番大きな行事とも言える「蔵王自然の家」のお泊り会がありました。気持ちのよい秋晴れの中、栗や栃(とち)の実を沢山拾ったり、トノサマバッタを捕まえたりと自然の中での遊びを満喫してきました。蔵王の山の中を1時間ほどかけて歩く「ハイキング」では、スタート直後は歩き慣れない山の坂道に「もう帰りたい」「お父さんに迎えに来てもらう〜」などなど沢山弱音を吐いていた子ども達でしたが、凛とした森の空気や美しい景色、野鳥の声の中で少しずつ慣れ、最後にゴールをしたときにはどの子も笑顔に満ち溢れていました。ニジマスを捕まえて塩焼きにしたものを食べるという活動でも勇ましくニジマスに向かい、お腹の空いた子ども達はどの子も「おいしい〜」と食べてくれて、先生たちもとても嬉しい気持ちになりました。
年少・年中の子ども達は高砂中央公園へ園外保育に行きました。この日もとても良いお天気で、子ども達は思い思いにのびのびと遊べました。年中さんは大きな高さのある遊具でも怖がることなく意欲的にどんどん登り、年少さんは年中さんやお友だちがチャレンジしているところを見て、自分もやってみたり…。高い展望台に上ってみたり、原っぱでシロツメクサを沢山摘んだり、2時間近く秋晴れの下で楽しんできました。自然に触れたり、身体を使ったりすることは子どもにとって魅力的なことです。そのことにホッとしたりもします。土や葉っぱのぐちゃぐちゃした感じ、魚のぬるぬるした感じ、公園の朝露の冷たさ、虫の筋肉の動きにドキッとすること…そういったことに心を動かし、沢山感じて「楽しかったー!!」と言葉にする子ども達の表情は、本当に活き活きしています。沢山の脳の回路が刺激され、身体と心が反応し、感性が豊かになります。感じたことを言葉にし、友だちと共有し、共鳴し、「また行きたい!」「ずっと蔵王で友だちと過ごしたい!」そんな言葉も聞こえてきました。今月は全クラス「さつまいも掘り」に行きます。いも掘りも、土を触ることに抵抗のある子ども達が少なからず見られます。土を触ると免疫機能が向上するという話もあります。暑さの影響でお芋の出来栄えが少々不安ですが、それも自然の結果です。どうぞお楽しみに…