東北は、3月11日の東日本大震災により多大な被害を受けました、日本全国、そして世界中から多くのご支援をいただいていることに対し、心から感謝いたします。
大震災に遭遇し、森信三先生の箴言「人生二度なし」の重みを再認識された方も多いのではないでしょうか。「いかに生きるか」「どう関わるべきか」と改めて自己の在り方を自問模索されておられるのではないでしょうか。
また、6月に平泉の文化遺産が世界遺産に登録されました。11世紀、奥州藤原氏の初代清衡公は、戦乱で荒廃した国土を復興し、平和な理想郷を実現するために、平泉の地にこの世の浄土を創ろうとしました。仏教の考え方に基づいて造られた平泉は、素晴らしい寺院や庭園を残すとともに、あらゆる生命を尊び共に生きるという理念を私たちに伝えています。
森教学と平泉の理念に学び、それを具現しようと念じ、脚下照顧し、それぞれ自己の使命を果たすことに帰趨すると考えるとき、道友が集いその揺ぎない理念について本研修会で共に学び合うことはたいへん意義あることと存じます。
被災地では、「頑張る」ではなく「顔晴る」の看板を掲げているところもあります。岩手県の全小中学校、地区毎に被災された全小中学校と姉妹校連携を組織し、学校が出来る継続的な支援活動を4月から始めております。
今年度の東北地区研修会は、当初福島県で予定しておりましたが、諸般の事情により、「実践人の家」本部から協力なご支援を頂きながら、盛岡での開催となりました。
多くの道友のご参加をお持ち申し上げます。
『学者にあらず、宗教家にあらず、はたまた教育者にあらず、ただ宿縁に導かれて国民教育者の友としてこの世の生を終えむ』という自銘のことばに従い、『私の内面には、常に全国五十万の国民教育者の姿が消えたことはない』と明言し、一万回以上にわたって、全国津々浦々への講演行脚に明け暮れた。
西洋の哲学に飽きたらず、日本人として如何に生きるべきかの探求から「全一学」を提唱した。
教育においては[しつけの三原則][学校職場の再建三原則]主体的人間になるための[立腰教育]などをひろめ、森信三の教えは学校や企業での研修教育に採用されている。
全著作全集は33巻に及ぶ。啓発書として『修身教授録』『幻の講話』等の名著を遺す。
明治29年 愛知県知多郡武豊町生まれ。
大正9年 広島高等師範学校入学。恩師福島政雄、西晋一郎先生の教えを受ける。
大正12年 京都大学哲学科入学。主任教授西田幾多郎先生の教えを受け大学院卒業。
昭和元年 大阪天王寺師範学校専任講師として勉務、名著『修身教授録』完成。
昭和14年 旧満州国の建国大学教授に就任。 昭和28年 神戸大学教授に就任。昭和35年退官。
昭和40年 神戸海星女子学院大学教授就任。 昭和50年「実践人の家」設立。
平成4年11月21日逝去 享年97歳。
会場 | ホテル東日本盛岡 〒020-0022 盛岡市大通り3-3-18 盛岡駅から徒歩5分 TEL 019-625-2131 |
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申込締切 | 10月20日(木) ※郵便、FAX、メールいずれもOK |
参加費 | 研修会費:3,000円(昼食付) 懇親会費:5,000円 |
申込先 | 実践人東北地区研修会 実行委員長 須藤 佶 宛 (1)【郵送】〒028-3615 岩手県紫波郡矢巾町南矢幅 13-75 (2)【FAX】 TEL・FAX 019-697-7116 (3)【メール】khirasawa13@ybb.ne.jp(実行委員 平澤勝郎 宛) |